レベル52になると「エキスパーティーズ B」というスキルを習得し、Bグレードアイテムをペナルティなしで扱うことができるようになる。
ところが、今のワシはまだレベル50なんじゃな。ウォーアックスはもうないから後には引けん(´・ω・`)
ペナルティを受けつつも上位のグレードを扱うことを巷ではオーバーグレードと呼ぶんじゃ。この状態で受けるペナルティは命中ー20。当たりにくくなるんじゃな。ところが、鈍器や格闘武器には命中+5という当てやすい特性があるため、オーバーグレードでもなんとか使っていけるんじゃ。これはレベル30代後半でCグレードのウォーアックスを使ったときに実証済みじゃ。
さあ、次にやることはモーレツに経験値を稼いでレベルをあげることじゃ!
レベルをを上げるなら、やはりダンジョンがええ。ダンジョンのモンスターはフィールドのモンスターよりも経験値が多めなんじゃ。
しかし、クロニクル1終盤の頃に世話になったクルマーの塔は、クロニクル2になってモンスターの配置が変わったり、束になって襲ってくるパーティ型モンスターが現れるようになって、もう二人で潜り込めるような場所ではなくなってしまった(TдT)
レベル50前後で経験値の美味い狩場を求め、数日かけて世界各地を北から南まで走り回って調べてみた結果、丁度ええところが一ヶ所だけ見つかったぞい。新らしく追加されたエリア「インナドリル地方」の最南端に新ダンジョンの「エヴァの水中庭園」がある。そこに通うことにした。
ここは海の中にあるダンジョンで、海の中を泳いで潜入するんじゃ。
クラゲにつつかれたり、サメに噛まれたりしながら5分くらい泳ぐと庭園に入ることができる。

内部は宮殿のようにきらびやかで明るい。夜中でも昼と変わらない明るさなのが気に入ったわい。
庭園は地下へ降りていく円筒状の構造をしている。レベル50のワシらに合うモンスターは第3〜4層におるんじゃ。
さっそく第3層にキャンプを張り腰をすえて常駐することにした・・・・んじゃが、ここには先客がおった。
久方ぶりに見る外国人プレイヤーの集団がここでは狩りをしていたんじゃ。まさか、こんな辺境のダンジョンで宿敵どもに出会えるとは思わなんだ。よほど美味いモンスターでもおるらしい。
ヤツらの狙いはLv.45のウォータージャイアントじゃった。スポイルで高い確率でアソペ。さらにレアスポでエンリアを得ることができる。アソペとエンリアはBグレードアイテムの製造には欠かすことのできない必須材料で、たいへん需要がある。それこそピューリファイストーン2〜3個分の価値があるんじゃ。それが簡単にスポれるんじゃから、外国人プレイヤーが目をつけるわけじゃのう。
というわけで、ワシらも遠慮せずに第3層で狩りを始めた。外国人プレイヤーと縄張りを争いつつ、ウォータージャイアントを横取りしてはアソペをガンガンスポった。PKやMPKも警戒したんじゃが、それをされることはなかった。ダークエルフが現れたりして、威嚇してくることはあったがのう。
たぶんじゃが、おそらく死者の栄光が効いたのかもしれんのう。死者の栄光はBグレ最強武器のひとつ。一般的にレベル55以上でないとこんな高価なモノは手に入れられん。勝手にワシをレベル55くらいのツワモノと勘違いして手を出してこなかったのかもしれんな。ふぉふぉ。
そうそう、肝心の死者の栄光の命中率についてじゃが、多少は空振りもあるので、L2dayガイダンススクロールを使うことにした。その名の通り、魔法のガイダンスの効果が1時間持続する消耗アイテムなんじゃ。これでペナルティを気にせず叩けるぞい。
その威力もウォーアックスの数段上といえるパワーじゃった。 そうじゃなぁ、ウォーアックスがガンガンガンとダメージを与えるなら、死者の栄光はガッツンガッツンガッツンコと5割り増しで与えるような感じじゃ。常時SS使用での比較じゃがな。
こうして気を良くしたワシは、美味いスポを独り占めするよりはと、同じ血盟の仲間を呼んで一緒に狩りをして共に美味い体験をしたりした。まあ、それもレベルが51にあがるまでの2日間だけのことじゃったが。余談じゃが、Cグレードの片手剣ストームブリンガーが出たときはビックリしたのう。

レベル51になり、ウォータージャイアントとレベル6差になってしまった。薄青ネームになってしまったし、もう卒業じゃな。
これからは、さらに下の階、第4層で狩りをしよう。
第4層は3層と違って閑散としていた。たまに冒険者のPTが来るくらいで、ワシらの活動する深夜は、ほぼ貸しきり状態になった。上の階が外国人プレイヤーで賑わっておるのとは偉い違いじゃな。
案の定、この階はスポイルは不味く、アイテムのドロップもたいしたものがない。だが、より多くの獲物を狩り経験値を稼ぎたかったワシらにしてみたら、これは返ってありがたい状況じゃった。
ダンジョンのモンスターで経験値が多いのは変わらんからのう。
この階の獲物はこの3種類じゃ。レベル46〜47の緑ネームなので狩りやすかったぞ。



意外と苦戦を強いられたのは真ん中のクィーンウンディーネラドじゃ。こいつは水の精霊で、宙に浮いているせいか回避率がかなり高かった。ガイダンススクロール使っても8連続スカとかあったのう。いやあれにはまいったわい。ふぉふぉ。まあ、当たればガッツンと一気に削ってくれるのが爽快じゃったな。ほんに武器をグレードアップして良かったのう。
1日3時間狩りをして、8日かけてレベル52になることができた。そう、ついにエキスパーティーズBのスキルを習得したんじゃ!
こうなったらもうウンディーネにも当てまくりじゃ。だが、もうここは卒業せんとな。
明るくてステキな狩場じゃった。世話になったな。さらばじゃ。