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雪政の冒険日記「ぶらり孫お守り旅」

第三章 おしゃれにマイウェ〜イ
 
 
● 8/14(月)  キミのためのタイトル
 
  風政:ジジィ〜! ちょっと話を聞いてくれ!

政政:なんじゃなんじゃ、どうしたんじゃ( ´Д`)?


風政:最近さ、フェアリーの谷で狩りしてるんだけどさ・・・

政政:・・・ああ、今は黎明軍の恩恵期間でカタコムネクロポリスに入れんのじゃな

政政:ダンジョンに入れんと経験を積むのもなかなか大変じゃろう?


風政:いや、そんなことないよ。フェアリーの谷の奥ならタフで強い妖精がいっぱいいるし

雪政:うんうん♪

風政:そこでは、Bグレード装備を着た高レベルな冒険者もガツガツ狩りしてるくらいなんだ

政政:ほほう

風政:・・・で、負けじとこっちも、Cグレード装備でガツガツ狩りしてたんだけどさ・・・


風政:そしたらさ・・・

風政: なぜか、ワシらよりレベルの低い野良PTの連中に「BOT?」って言われてしまったんだよ〜


野良PT=野良パーティー。同じくらいのレベルの者がその場その場で組む狩りの面子のこと


政政:・・・・・・・・・なにぃぃぃぃぃぃ!(◎皿◎メ)


政政:ワシの孫たちを捕まえて「BOT」呼ばわりするとは、おのれ!どこの新入り じゃ!ヽ(@皿@メ)ノキシャー



風政:ああ、そいつら、こういう暑い夏に現れるチューボーとか言う連中らしいぜ


政政:・・・なんじゃ・・・(ガッカリ)

政政:ワシが半年休んどる間に入ってきた若造どもか・・・(´・ω・`)ショボーン


風政:ワシも最近になって、情報サイトの(む)ぷろぐさんのところの記事で「BOT」がどういうのか知ったけどさ・・・


BOT=簡単に言うと、自動で狩りをしてくれる不正なプログラム。狩場を24時間占拠するなど大変タチが悪い


風政:今までネクカタで見かけたことのあったヘンな連中・・・

風政:ヘンな名前や無所属のヤツばかりのPTで、魂のない・・・まるでゾンビのようにワラワラとモンスターに群がる・・・


風政:あんな バケモノども とワシらを一緒にするんじゃNEEEEEEEEE!!!

雪政:するな〜(*;ロ;)

政政:そりゃ、えらい屈辱じゃなε=(~Д~;)


風政:しかし、世界は広いよな・・・


風政:メカニックゴーレムを華麗に操りつつ、HP60%以下のリスキー状態を維持して戦うスミスと、

風政:敵の背後に回って戦いつつ、祝福バトルヒールをマシンガンのようにかけるプロフ・・・

風政:20分ごとの¥(エンチャ)のたびに、狩場の隅でスミス(雪)とバウ(どりる)のMP休憩をして、全快したら狩場に復帰する

風政:そんな高性能なBOTも世の中にはウジャウジャいるってことだろ・・・


政政:ま、待て! そんなのワシですら聞いたことないぞ〜!(´Д`;)ヾ


風政:納得いかね〜!


政政:まあ、最近の世界各地でのBOTの被害はかなり酷いそうでな。一般の冒険者も知るところなんじゃ

政政:だが、中には人づてに聞いただけで、BOTのことを詳しい知識ナシに知ったつもりの者もたくさんおるんじゃろう


風政:な、なるほど・・・(*´Д`*)。o O(なんだよ、ただの知ったかかよ)





風政:そんでさ、ワシ、ちょっと思ったんだよね

雪政:・・・(*’ー’)?






風政:・・・(´・ω・`)

政政:・・・・・・(´・ω・`)

雪政:・・・・・・・・・(*´Д`)


政政:こうして、ハタから見ると、なんか怪しいというか、BOTっぽい要素があるな・・・(汗)

風政:だろ! そうだろ!

雪政:人を見た目で判断しちゃダメ(*’□’)っ

風政:いや、見た目で判断するヤツがいるから困ってるわけでさ(*´Д`*)

雪政:・・・ハッ(’ロ’*)

風政:ワシも血盟に入って、旗とタイトル をつければ、ヘンな目で見られないかなーと思って(´∀`)エヘヘ


政政:なるほど!それは名案じゃな! いや、気がつかなくてスマンかった!

政政:・・・しかし、お前、血盟はどうするんじゃ? どこかアテでもあるのか?


風政:え?(゜△゜;) いや、ワシも 菊翁堂 に入れて欲しいんだけど・・・

政政:ああ、アレはダメじゃ。あれはドワーフ専門の血盟じゃからな。ジジィガキンチョしか保護せんぞ(´∀`)

風政:ななな、なんじゃ、そりゃーヽ(;´Д`)ノ

風政:言わせてもらうけどなー

風政:ワシはずーっとドワに囲まれて育ってきたわけで、心はドワーフ! 入る資格はあると思うぜ〜

政政:ふぉふぉふぉ。言うようになったのう(´ー`)

政政:・・・まあ、ええじゃろう!


風政:よっしゃぁあああああ!

雪政:ワーイ!ヽ(´∀`)ノ おんなじ血盟なのだ〜♪


政政:どれ、菊を呼んでJOIN してもらうとするか。ついでに、しばらく外していたエンブレムも付けてもらおう







風政:クククククッ これでワシも晴れて菊翁堂の血盟員じゃ〜

雪政:よかったね〜♪(´∀`*)

風政:これで、大手を振って(?)世間を歩けるぜ〜

政政:そのショボーン犬の旗はな、ワシが初めて忠誠を誓った漢(オトコ)が残した旗なんじゃ

政政:まあ、今はもうおらんけどな・・・


風政:・・・・・・ふむ(なんか、重い旗だな)

政政:仲間を家族のように慕い、大事にしていた心優しき若者の がつまっとる特別な旗じゃ

政政:くれぐれも、旗に恥じないよう心がけるんじゃぞ!


風政:ラジャー('A')ゞ


風政:・・・ああ、そうだ。自分のタイトルをつけておこう!

雪政:あたしも〜(*’ー’)

風政:やっぱこれしかないよな。「ガキのお守り役」・・・っと

風政:雪はなににしたんだ〜?












・・・ つづく。


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